十年ひと昔。

今の住み処には玄関ピンポンがない。前の住人さんが付けていたピンポンが壊れていたのか、別なものに付け替えようとしてやらなかったのか忘れてしまったのだが、11年間ピンポンがないまま、玄関脇のそれ用の穴もぽっかり空いたままだった。当時、見つけたり紹介されたりした呼び鈴は鳴る音がどうも私の耳には痛く、たまのことと言っても気が進まずということだったかと。
生活スタイルにぴったりくる機能のものも見つからず、長い間そのままにしていた。ピンポンがなくても、みなさん、しっかりとドアをノックしてくださり、その音は結構大きく聞えるし、それに甘えきっていた訳で。こういう放ってしまったことをいつまでも放ってしまう‥悪いクセです。
今朝、ふと、ほぼ毎月行っている鍼灸院で見かける、持ち運びできる呼び出しボタンが思い浮かび、あれはまさに呼び鈴の類いではないかと。2年もそれを触ってきていて気づかないでいるのはどんなものか。調べてみると、いつ頃製品化されたのかわからないが、ワイヤレスチャイムといって1000円とか2000円くらいでふつうに市販されている。
あれから11年も経った。。産業技術は物凄く進歩しているはずなのだし。いい加減、ご来訪の方のためにも取り付けた方がいいと想い、注文することに。

 

先月、他にもちょっと似たようなことがあった。演奏の時いつも使っているアナログの音声卓があるのだが、これを手に入れたのは7年程前だと思う。AUXという音声を出力する端子がなるべく多いのが欲しくて購入したもの。これについているその端子は3つ。当時、私が探したなかで、手頃なサイズで3つ付いているのはこれくらいだった。
先日何かの拍子に、なんと8つもAUX端子が付いているアナログ音声卓が目の前に現れた!欲しくなってしまう!


5~10年っていうのは本当に隔世の感がある。産業技術という部分ではまことにそうであるし、自分自身もたいそう変わった実感がある。
この住み処ももう10年越え。あっという間のようでも、やっぱりそれなりに長い時間を経たのだなあ。。