· 

音浴音楽会。

小学校で合唱クラブを選んで、それ以来歌をやってきた。やる気が凄くある時ない時、誰かと音楽したくてもできない時‥色々あったが、今も続けていられるのは奇跡的なこと・・昨日友人の音楽会に行き、澄んだ音色としっくりと息のあった三重奏に耳を傾けながら、そんなことを思わせてもらった。

もう亡くなってしまったが、父よりも父らしくしてくれたたいへんお世話になった或るおじさんがよく言っていた。「続けられる環境があったんだぞぃ‥」彼は茶道の宗匠だった。男で今の時代お茶をそこまで続けられている人はそういるものでなく、自分のやる気や能力やそれに費やせるお金や時間があるかないかということ以上に、「続けられる環境」ということの大きさを語ってくれた。周りの人びとと、そしてそれ以外の有形無形のものがあいまって生まれている環境があってこそ私は今も歌っていられるのだ。

最近はライブは年1-2回音浴音楽会のみなのだが、ほぼ毎週ギターの桐山君とああでもないこうでもないと額を付き合わせてやっている。彼も生活は変わり続けているし、はじめた頃より遥かに忙しくなった。かつてはライブのために練習していた。みなさんの前で演奏させていただけるわけだから、それはもちろんのこと。なのであるが、今はもっと「生活」のような感じもしている。

我々の一年がその日そこに表れる音浴音楽会。聞いてくださるみなさんと共にいいひとときを過ごせる自分であれるよう、日々を過ごしたいと思っています。

 

 

「音浴音楽会」

 〜音楽と心にたゆとう。

  築158年の古民家にて寛ぐ〜

 

 16時半〜18時半(16時受付開始)

 参加費/3500円

 演奏:kiRie - キリエ -

 歌詞の背景や親子についてのおはなし/

 手や腕への書描:大辻織絵